日本代购-出荷目安の詳細はこちら商品説明オットー・クレンペラー/ワーナー・クラシックス・リマスター・エディション2オペラ&宗教的作品録音全集巨匠指揮者オットー・クレンペラー没50年。ワーナー・クラシックスのカタログに収録されている彼の完全な録音全集を、オリジナル・マスターテープより2023年「24bit/192kHz」リマスター音源(一部除く)による2つのボックスとして発売。これはその第2弾『オペラ&宗教的作品録音全集』です。先行して発売された『シンフォニック作品&協奏曲作品録音全集』(95CD)に続き、この『オペラ&宗教的作品録音全集』ボックスを合わせて『オットー クレンペラー/ワーナー・クラシックス・リマスター・エディション』の全体が形成されます。これは、偉大なるクレンペラーのワーナー・クラシックスが現在権利を持つカタログの全てです。 元々は 旧EMI コロンビア、HMV、エレクトローラ、パーロフォンのために録音されたものです、今回の『オペラ&宗教的作品録音全集』では、『魔笛』と『さまよえるオランダ人』は2017年にアビー・ロード・スタジオにおける十分なリマスターが行われたため、またドキュメンタリー・サウンド、リハーサルなどは除き、オリジナル・マスターテープ、または入手可能な最良のソースから、2023年「Art & Son Studio」において新たに24bit/192kHzでリマスターされたもので、バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ヘンデルの宗教的作品に、ベートーヴェン、モーツァルト、ワーグナーのオペラを収録しています。オットー・クレンペラーは、オペラの演劇性とオラトリオの精神性の両方を深く愛しており、彼が生涯をかけてこのレパートリーについて考え、経験した成果となっています。 モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』録音のリハーサル、クレンペラーのオペラ公演で歌ったアーティストの回想録などを収録したCD(ディスク16、29)も収録。(輸入元情報)【収録情報】Disc1-3● J.Sバッハ:マタイ受難曲 BWV.244 ピーター・ピアーズ(テノール/福音史家) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン/イエス) エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ) クリスタ・ルートヴィヒ(アルト) ヘレン・ワッツ(アルト/侍女1、目撃者1) ニコライ・ゲッダ(テノール) ヴァルター・ベリー(バス/ペテロ) ジョン・キャロル・ケース(バリトン/ユダ) オタカール・クラウス(バリトン/大司祭、ピラト、司祭1) ヘザー・ハーパー(ソプラノ/侍女1) ジェレイント・エヴァンス(バリトン/司祭2) ウィルフレッド・ブラウン(テノール/目撃者2) ハンプステッド教会少年合唱団 フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 オットー・クレンペラー(指揮) 録音:21,25,26.XI.1960, 3-4.I,14-15.IV,10-12.V & 28.XI.1961, Kingsway Hall, London Newly remastered in 192kHz/24-bit from original tapes by Art & Son Studio, Annecy演奏時間トータル223分。異様なまでの重さと巨大なスケールで圧倒する『マタイ受難曲』。そこではさまざまなパートが強い存在感を示しており、直情的な表現は無いにも関わらず、キリストの受難の物語を巡る慟哭・憧憬・達観といった複雑で多様な要素のそれぞれが聴き手の胸に深く迫ってきます。 第1部第1曲や第1部終曲では緊張の持続に驚かされますが、同じ遅いテンポでもエンディング近くのバスの名アリア「Mache dich, mein Herze」では包容力に満ちたやさしさを感じさせるのが印象的。> この『マタイ』は、メンゲルベルクやフルトヴェングラーなど往年の情緒的な演奏とはだいぶタイプが異なるとはいえ、近年常識化した軽快なピリオド様式とはさらに大きくスタイルが異なっており、どちらかというとマーラーやブルックナーなど後期ロマン派以降の音楽がお好きな方に受け入れられやすいものと思われます。この解釈方針を受容することさえできれば、感動の深さはまさに圧倒的です。(HMV)Disc4● ブラームス:ドイツ・レクィエム Op.45 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン) フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 オットー・クレンペラー(指揮) 録音:2.I,21,23 & 25.III,26.IV and 4-6 & 8.V.1961, Kingsway Hall, London Newly remastered in 192kHz/24-bit from original tapes by Art & Son Studio, Annecyクレンペラーは声楽大作も得意にしていましたが、そのアプローチは交響曲のときと基本的に同じで、晩年のものなどではときに肺が心配になるような演奏もおこなっていました。しかしこのドイツ・レクィエムではテンポはまっとうであり、各フレーズへの厳格な対応、形の維持によって、フーガの見事なさばきかた、及び拍節感の強い抽出は印象的な演奏に仕上がっており、全体構成のシンメトリーなど様式美も感じられ、ブラームスらしいシリアスな感触に満ちているのがポイントとなっています。(HMV)Disc5● J.Sバッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232〜合唱曲集(リハーサル付) フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 オットー・クレンペラー(指揮) 録音:4-9.XII.1961, Kingsway Hall, London Newly remastered in 192kHz/24-bit from original tapes by Art & Son Studio, Annecy リハーサル部分:Remastered 1999 by Testamentレコーディング・セッションの中断により、長くお蔵入りになっていたロ短調ミサの合唱曲部分。経歴の初期からバッハを得意としていたクレンペラーだけに、演奏は素晴らしいもので、人数形態の差異(ベルリン時代は合唱が250名、当セッションでは68名、67年盤では48名)を除けば解釈は一貫しており、ここでも実に緊張感の強い、圧倒的な演奏が実現されています。(HMV)Disc6-7● ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』全曲 レオノーレ/クリスタ・ルートヴィヒ フロレスタン/ジョン・ヴィッカーズ ドン・ピツァロ/ヴァルター・ベリー ロッコ/ゴットロープ・フリック マルツェリーネ/インゲボルク・ハルシュタイン ヤキーノ/ゲルハルト・ウンガー ドン・フェルナンド/フランツ・クラス 第1の囚人/クルト・ヴェーオフシッツ 第2の囚人/レイモンド・ウォランスキー フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 オットー・クレンペラー(指揮) 録音:6-10,12-15,17,19.II. & 7.III.1962, Kingsway Hall & No.1 Studio,Abbey Road, London Newly remastered in 192kHz/24-bit from original tapes by Art & Son Studio, Annecyこの“フィデリオ”という作品が、オペラというにはあまりにも生真面目な性格を有するものであり、どこをとってもシリアスな雰囲気があふれかえっている点では、クレンペラーの演奏はまさに“フィデリオ的”です。 その“荘厳ミサ”にも一脈通じる、深く立体的な音楽づくりは、この指揮者の独壇場と言って差し支えないものであり、ジングシュピール・イコール・素朴な田舎芝居などという価値観に依拠しない態度はとにかく立派。 ルートヴィヒの歌唱も暗めの声質が演奏全体の雰囲気によく合致した素晴らしいもので、凛とした色合いは実に魅力的です。(HMV)Disc8-9● ヘンデル:オラトリオ『メサイア』 HWV.56 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ) グレース・ホフマン(アルト) ニコライ・ゲッダ(テノール) ジェローム・ハインズ(バス) フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 オットー・クレンペラー(指揮) 録音:24-25.II,9-14 & 16-19.III,20-22(Hines)and 28-29(Gedda)IX, 1-2 & 8-9.X(Chorus)and 2-3.XI(Hoffman)1964,Kingsway Hall, London Newly remastered in 192kHz/24-bit from original tapes by Art & Son Studio, Annecyクレンペラーらしい遅いテンポによる『メサイア』。シンフォニアから実に悲劇的で、続く「Comfort ye」もほの暗い美しさが印象的。以後、テキストの流れに即した形で、雄大なスケールでキリストの誕生・苦悩・復活の物語が描かれて行きます。合唱指揮はバイロイトで名を馳せたヴィルヘルム・ピッツで、細部にとらわれず大きな流れを築き上げるクレンペラーの音楽作りに大きく貢献しています。(HMV)Disc10-11● モーツァルト:歌劇『魔笛』 K.620 全曲 タミーノ/ニコライ・ゲッダ パミーナ/グンドゥラ・ヤノヴィッツ パパゲーノ/ヴァルター・ベリー 夜の女王/ルチア・ポップ ザラストロ/ゴットロープ・フリック 弁者、第2の武者、第2の僧侶/フランツ・クラス 第1の侍女/エリーザベト・シュヴァルツコップ 第2の侍女/クリスタ・ルートヴィヒ 第3の侍女/マルガ・ヘフゲン パパゲーナ/ルート=マルグレット・ピュッツ モノスタトス、第1の僧侶/ゲルハルト・ウンガー 第1の武者/カール・リープル 第1の少年/アグネス・ギーベル 第2の少年/アンナ・レイノルズ 第3の少年/ジョゼフィン・ヴィージー フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 オットー・クレンペラー(指揮) 録音:24,26,31.III & 1-4,6-8,10.IV.1964, Kingsway Hall, London Remastered in 2016 in 96kHz/24-bit from original tapes by Abbey Road Studiosクレンペラーはここで、舞台の無いレコードではセリフは必要無いと、大胆に全部カットした結果、切れ目無くモーツァルトの音楽が連続することとなり、それぞれの曲が息抜きなしに聴き手に迫ってくるのが実に魅力的です。 さらにそこで示されるクレンペラーのアプローチも見事なもので、ジングシュピールゆえ、通常コミカルに軽く演奏される“フムフム...”といった曲でさえ、美しい響きと複合的な構造を前面に打ち出して実にユニークな仕上がりをみせています。 歌手陣も粒揃いで、共にデビュー間もなかったルチア・ポップの美しい夜の女王にヤノヴィッツの透明なパミーナ、こわいほどの威厳に満ちたフリックのザラストロにゲッダによる端正なタミーノ、ベリーの愉快なパパゲーノ等々。侍女にまでシュワルツコップ、ルートヴィヒ、ヘフゲンというほとんど冗談のような豪華なキャスティングはまさに超ド級。 余談ながら、このようなキャスティングとヘヴィーな演奏により、近年の演出でときおりみられる“夜の女王側=善”、“ザラストロ側=悪”という雰囲気が濃厚に感じられるのもこの演奏の大きな特徴といえ、複雑で多層的な意味合いを持つ“魔笛”の様々な面に接したい聴き手にとっては、これ以上ない名演と言えるのではないでしょうか。音質も水準が高く、前述“フムフム...”はじめ立体的なクレンペラー・サウンドが心行くまで堪能できるのが嬉しいところです。(HMV)Disc12● ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス Op.123 エリザベート・ゼーダーシュトレーム(ソプラノ) マルガ・ヘフゲン(アルト) ヴァルデマール・クメント(テノール) マルッティ・タルヴェラ(バス) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 オットー・クレンペラー(指揮) 録音:30.lX & 1,4-8,11-13.X.1965, Kingsway Hall, London Newly remastered in 192kHz/24-bit from original tapes by Art & Son Studio, Annecy…