日本代购-[本邦初公開] 天才女流の… ◎気鋭No.1ウーマン・ワインメーカー作。 渦中の醸造家、ヘレン・ケプリンガー（Helen Keplinger）をご存知でしょうか。 目下どの評論家に「今ナパで最も注目すべき女流は？」と尋ねても、彼女の名前が一人目、二人目に挙がることは間違いありません。 ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが非公式ながら「新進気鋭の二大女流」の一方に挙げるのもヘレン（もうひとりはヴィヴィアナ・ゴンザレス・レーヴ）。 フード＆ワイン誌とFMIからは【Winemaker of the Year】に選出され、スペクテイター誌では「ライジング・スター」として表紙を飾りました。 それらタイトルの理由は、彼女の経歴を見れば明らか。 『グレース・ファミリー』の現醸造長…と、これだでも裏付けとして十分すぎましょう。ここの醸造長に女性が選ばれたのは、ハイジ・バレット以来、二人目です。 更にはかの『ブラアント・ファミリー』に『フォート・ロス』、近年話題の『アロー＆ブランチ』（JD100/RP98）でもワインメーカーを務めました。 伝説的ゴルファーで、女子プロ世界一にも輝いたクリスティ・カーのワイナリー、『カー・セラーズ』（Kerr Cellars）のコンサルを務めるのも彼女です。 キャリアの本格的なスタートは『パラダイム』（とマム・ナパ）にて。ハイジ・バレットに鍛え上げられた彼女は、後に『ケンゾー・エステート』でもコンビを組みます。 かつてケンゾー・エステートの醸造責任者がハイジ・バレットであった時代も、内情を知る人物に言わせれば、「ヘレン・ケプリンガーが醸造家で、ハイジ・バレットがコンサルタント…としてもおかしくない」というほどの仕事内容だったとか。 自身のPBとして立ち上げた『ケプリンガー』でも、既にカベルネで【JD99点/AG98点】、シラーで【JD99点/AG97点】に達しており、一度日本のインポーターが交渉に行くも、断られた…との情報も耳にしました。 だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、2023年現在、そんなヘレン・ケプリンガー女史が、グレース・ファミリーと並んで外部で醸造責任者を務めるたった二つのワイナリーの一方…それが『カルト・ブランシェ』です。 ▼カルト・ブランシェ（Carte Blanche） オーナーはニコラス・アレン。彼の曽祖父はクラレンス・ディロン…1935年に『シャトー・オー・ブリオン』を取得した張本人です。 ディロン家は1983年に『シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン』も取得しており、世紀を跨いでワイン・ビジネスに関わるファミリー。ニコラスはその五代目にあたります。 2007年に自身のワイナリーを持つことを決意して『カルト・ブランシェ』を設立。ナパ＆ソノマの最高の畑と長期契約を結び、最高のワインを造ることに惜しみない情熱を注いでいます。’15年には早くも【JD100点】を受賞しました。 初代醸造長は、実はリュック・モレ。ピーター・マイケル同様、カルト・ブランシェもカベルネのみならず、ピノ、シャルドネ、ボルドー・ブレンドも手掛けています（日本未上陸）。ジェネラル・マネージャーのDJ・ワーナーは、ヘレン・ケプリンガーの旦那様。 この度のご案内は、単一畑の『ミズーリ・ホッパー』。’17年がデビューで、この’18年でまだ二年目…でありながらこのクオリティ。 一流の醸造家と、最上のフルーツ、そして当たり年’18年。ある意味、当然の品質と言えるのかもしれません。 ◎ベクストファー・ミズーリ・ホッパー（Missouri Hopper） オークヴィルAVA内、ムエックスの『ユリシーズ』の真隣にある、アンディ・ベクストファー所有の『ミズーリ・ホッパー・ヴィンヤード』。 ジョージ・ヨントが所有していた広大な土地の一部を、1877年にチャールズ・ホッパーが購入。娘のミズーリが葡萄畑にしたのが始まりです。 1996年にベクストファーが一部分を購入し、大部分を植え替え、現在に至ります。 オークヴィルの中でも南の為、サン・パブロ湾からの冷気を受け、より冷涼な気候が特徴。 土壌は主にポロポロとした粘土質のローム土壌。マヤカマス山脈から流れてきた土砂が堆積し、水はけもよく、粘土の保水力もあります。 カベルネ・ソーヴィニヨンの最適地であり、それを証明するかのように、裏手にはボンドのヴァシーナに、VHRといった100点ナパの畑が広がります。 ’16年に【RP100点】を受賞した、モレの『パショネマン』に使用された果実も、ミズーリ・ホッパーからのもの。 ◎Wine Advocate （2020.11）より 【RP97点+】 「The 2018 Cabernet Sauvignon Beckstoffer Missouri Hopper Vineyard is made from 100% Cabernet Sauvignon. Featuring a deep garnet-purple color, it sashays out of the glass with gregarious notions of baked plums, warm cassis and blueberry compote with suggestions of kirsch, dusty soil and Indian spices. The palate is full-bodied and laden with bright, lively, energetic black fruits, supported with firm, super ripe tannins and finishing on a persistent exotic spice note.」（Lisa Perrotti-Brown） ◎VINOUS（2021.10）より 【AG97点】 「The 2018 Cabernet Sauvignon Beckstoffer Missouri Hopper is a huge, dense wine packed with black fruit, chocolate, leather, grilled herbs and earthy tones. This potent, virile Cabernet offers tons of character. I would give it at least a few years in bottle. This deep, plush Cabernet has a ton to offer.」 ◎Wine Advocate （2021.1）より 【JD97点】 「Lastly, the 2018 Cabernet Sauvignon Beckstoffer Missouri Hopper Vineyard comes from a great site in Oakville that continues to fly slightly under the radar yet produces brilliant wines. Incredible cassis, graphite, damp earth, and violet notes emerge from the glass, and this full-bodied beauty offers plenty of high-end oak, ripe, seamless tannins, and flawless balance. It just screams of Cabernet. There’s no harm drinking bottles today, but I’d nevertheless recommend a solid 4-5 years of bottle age. It should keep for two-plus decades.」 好みの異なる各メディアで、これだけ揃いも揃って絶賛…それもまだ二作目のカベルネが、です。 構成は補助品種なしの100％カベルネ・ソーヴィニヨン。新樽比率100％。フレンチ・オーク100％（ダナジュー、タランソー、シルヴァン）で22ヶ月熟成。 非常に華やかな赤系ベリー、ブラックチェリー、ハーブ、土壌から来る鉛筆の芯、煙草の葉などが香ります。 ハイジの直系とあって、リッチでフルボディとも言える凝縮感がありながら、口当たりはシルキーでエレガントなスタイル。 タンニンはなめらかで切れ目が無く、グレース・ファミリーにも通づる長い余韻が印象的です。 ●今、最もアツい女流のナパ・カベに触れるなら、ヘレン・ケプリンガーの作品を飲むのが一番の近道。ただし彼女が醸造長を務め、かつ日本正規輸入があるのは当カルト・ブランシェのみです。 ■パーカー監修アドヴォケイト誌97+ポイント ■ヴィノス97ポイント ■ジェブ・ダナック97ポイント ■ジェームス・サックリング97ポイント
